メジャー今オフのFAランキングトップ50が発表され、佐々木朗希は全体の6位・投手では3位の超注目選手!
それだけに、本当にロッテがポスティングを拒否したとなるとメジャーには大きなショックと衝撃が走るでしょう。
メジャーの現ルールでは、25歳未満の選手に各球団が使用できる金額が決まっており、契約金や年俸など込みで年間500万ドル(約7億2500万円)。
一刻も早くメジャー挑戦したい佐々木投手にはメリットこそあれど、ロッテからすると破格の値段で佐々木投手を手放すことになるため、なかなか難しい問題でしょう・・・
そもそもポスティングシステムとは?
ポスティングシステムとは、日本のプロ野球選手が海外フリーエージェント(FA)権を取得せずにメジャーリーグ(MLB)に移籍するための制度。
要するに、FA権を取得する前に早くからメジャーで活躍したい選手が利用することが多い制度です。
ポスティングシステムの仕組みは以下のとおり。
・海外FA権を持たないが、海外移籍を希望する選手に対し、日本球団が移籍を容認した場合、メジャーリーグ・コミッショナーに契約可能であることを通告する。
・メジャー側は通告から40業務日以内に、興味のある選手に金銭のみの入札をする。
・複数が興味を示し入札した場合、最も高額の入札額を提示した球団が日本球団との交渉権を得る。
・日本球団は選手の意志に関わらず一方的に拒否することができる。
・メジャーリーグ球団が選手と契約した場合、選手はメジャーリーグ球団に移籍できるが、入札金額は選手の保有権を放棄する日本球団に全額支払われる。
FA(フリーエージェント)ってどんなシステム?
まずFA制度を使用するには、145日以上1軍登録されているシーズンを8シーズン(8年)迎える必要があります。
こうして一軍登録日数の基準を満たしたシーズン数をクリアして権利を獲得した選手のみが、国内および海外の球団と移籍交渉できる権利のことを言います。
本来は毎年オフシーズンになると自分の所属球団と来季の年俸を決め契約を進めますが、FA権を獲得して行使すると、他球団とも契約交渉をすることができるようになります。
FA権を持っている選手は、日本シリーズ終了翌日から7日間以内(土・日・祭日は除く)にFA権の行使を表明することができます。
FAとポスティングの違いは?
・海外FA権を取得してのMLB移籍⇒前所属チームは一切の補償を受けることができない。
・ポスティングシステムを使ってのMLB移籍⇒選手が合意した契約内容に準じて、移籍金が前所属チームに支払われる。
現ドジャースの山本投手の場合、一部メディアによると移籍金は昨シーズンのオリックスの年俸総額の約3.6倍に相当しており、山本投手を失った損失は大きいものの、得た対価もとてつもなく大きいものであった。
海外FA権を取得するまで選手を引き留めるよりも、球団側もある程度の見返りを求めて、ポスティングシステムによるMLB移籍を容認する傾向が強まるかもしれない。
佐々木投手の心は数年前から完全にメジャー挑戦に向いているように思う。
怪我をしないように無理に投げなかったり、やる気の無ささえ感じることも・・・
野球ファンからしても、才能ある選手は最も輝ける場所でその姿を見たいと思うもの。
山本投手のように大きな賞やNPBでの優勝経験などの肩書きはなく、13者連続奪三振や、1試合19奪三振、ノーヒットノーラン、シーズン奪三振率13.35などの驚異的な記録は数えきれないほど・・・
またポスティングの25歳ルールにより、契約金や年俸などの条件に制限がある佐々木投手は、MLB側からするとかなりの安値で入札できる目玉選手。
今回の報道も本当かどうかは怪しいところだが、個人的には怪我をせずに1年通して投げれる体づくりを頑張ってほしいのと、周りやお世話になった球団が後押ししてくれるくらい納得の成績を残してメジャー挑戦して欲しいと考えるのは贅沢なのかもしれない・・・