ヤクルトの村上宗隆内野手が11月2日に契約更改。3年契約の最終年となる来シーズンは、現状維持の6億円でサインした。
会見では「今は全くメジャーへの思いっていうのは考えていない。とにかくあと1年ヤクルトでやるというふうに決めた以上、個人の目標としては来年終わったらいけることなので、今はこの球団でプレーをして、優勝に導くっていうことだけを考えて、とにかく優勝してしっかりとした成績を残すことだけを考えています」とコメント。
また一方で、「あと1年ヤクルトでプレーをすることになった。来シーズンはすでに言っていますけど、日本でやる最後のシーズンになると思うので」とメジャーへの思いにも言及した。
今オフにも渡米の可能性はあったが、MLBの「25歳ルール」をクリア出来なかった。
3冠王を獲得した22年オフの契約更改で球団から25年シーズン後のポスティング・システムでの移籍を容認され、同時に「25歳ルール」の条件次第で今季終了後の移籍も認められていたが、来年2月2日に25歳の誕生日を迎える村上は、交渉や契約時点などで24歳の可能性もあり、今回は認められなかった。
既に米有数の代理人事務所「エクセル・スポーツ・マネジメント社」のケーシー・クロース氏と正式にエージェント契約を締結している村上。覚悟を持って臨む1年になることには違いない。
守備に課題のある村上はメジャーで活躍できるのでしょうか?
記憶の新しいところでは、筒香嘉智・秋山翔吾・吉田正尚と、日本で大活躍した野手もMLBではなかなかレギュラーを奪えず、結果を残せていない。
村上宗隆の今期の成績は143試合に出場し、打率.244。5年ぶりに4番から外れるなど苦しんだ時期もあったが、最終的には33本塁打、86打点の2冠。
大谷翔平やMLBと比べると物足りない数字に見えるが、今期のNPBは飛びにくいボールを使用しており、本塁打リーグ1位は立派な数字と言えるだろう。
しかしながら、180三振はリーグ断トツの数字であり、選球眼や守備、走塁など課題は多々あるように思う。MLBでレギュラーを獲るには守備力は必須であり、吉田正尚のようにDHからスタートとなると、最低でも30本塁打は見込みたいところ。
低めの変化球に手を出してしまったり、インコースの苦手具合などを見ていると、MLBの速球や鋭い変化球に対応できる打撃スタイルへの変更や、NPBよりもはるかにハードな移動やスケジュールに対応するためにも筋力UPは欠かせないように思う。
WBCの際にダルビッシュからサプリメントや体づくりについて色々アドバイスを聞いていたとは聞くが、ここ2年の成績やWBCでの対応力を見ると不安が残る。
でもすべては本人次第。鈴木誠也のようにMLB用に体を改造し、努力を怠らなければまだまだ若いので対応できる術はあるだろう。
この1年でさらに成長して、最後のシーズンにもう一度リーグ優勝を果たして気持ちよくMLBに挑戦して欲しいですね。応援しています。